セキュリティアプリのおすすめ15選!選び方や使用時の注意点も紹介
セキュリティアプリを導入したいけれど、数が多すぎてどれを選べばいいか分からない人は多いかと思います。質の悪いアプリを使って経費と時間を無駄にするのは避けたいでしょう。
本記事では、セキュリティアプリの概要と必要性、おすすめのアプリ等について紹介します。
セキュリティアプリとは
セキュリティアプリとは、自分のパソコンをマルウェア(※)や不正アクセスから守るためのアプリです。
近年は、インターネット上でクレジットカードや住所氏名など多様な情報が扱われており、悪意ある第三者がそれらを狙っています。加えて手口も年々高度化・巧妙化しており、専門知識が無いと対策が難しいのが現状。
そのため、サイバー攻撃やマルウェア感染から自社のシステム、デバイスを防護できるセキュリティアプリが重宝されています。
※マルウェア:標的に何らかの被害を与えるソフトウェア
セキュリティアプリが必要な理由
セキュリティアプリがないと、マルウェア感染やサイバー攻撃などで以下のような被害に遭う可能性があります。
- 不正アクセスで銀行の口座番号やクレジットカード情報が抜かれる
- スパムメールが大量に送られる
- サイバー攻撃の踏み台に利用される
被害が発生してからだと、対策が後手に回ったり自社の信用を失ったりするでしょう。しかし、セキュリティの知識に明るくないと、自社だけで対策するのは困難です。被害を迅速かつ未然に防ぐ上でもセキュリティアプリは必要です。
セキュリティアプリを選ぶポイント7つ
利用料金は妥当か
セキュリティアプリは無料で利用できるものから有料版まで数多くあります。それぞれのメリットとデメリットを下の表にまとめました。
|
メリット |
デメリット |
無料版 |
無料でセキュリティ対策が可能 最低限のセキュリティ機能を搭載 |
看破できないサイバー攻撃が多い |
有料版 |
機能が豊富 サポートが充実 |
高コスト |
無料版では危険サイトのブロックや不要データの消去などの機能を利用でき、セキュリティ対策に高いコストはかかりません。一方、防御できない攻撃が多い点がデメリット。そのため無料版は「予算に余裕はないけれど、自社に専門人材がいない」という企業に適しています。
有料版は機能が豊富で、新種・亜種のマルウェアに対応できる製品も多く販売されています。また、24時間対応やコミュニティグループへの加入など、サポートが充実している点も魅力。
ただし製品によっては費用が高額になります。費用に見合うセキュリティ対策ができるか心配という企業は、無料トライアルの活用をおすすめします。
画像引用:TREND
自社に適していそうなら有料プランに変更しましょう。
端末のOSに対応しているか
使いたいアプリが自分のスマホやパソコンのOSに対応しているか確認しましょう。端末のOSによって攻撃の受けやすさや対策方法が変わるからです。主なOSの傾向は以下の通りです。
主なOS |
傾向 |
Android |
アプリの種類・入手ルートが多岐に渡るため、攻撃を受けやすい |
iOS |
App Storeの厳しい審査があり、感染リスクは比較的低い |
Windows |
世界トップクラスのシェアを誇るため標的にされやすい |
また、同じアプリでもOSによって使える機能が違うケースもあるので、そちらもチェックしましょう。
動作速度は遅くないか
動作速度も、セキュリティアプリを選ぶうえで見過ごせません。電源が入っていると、セキュリティアプリは常時ネットワークとデバイスを監視しており、多くのリソースを消費するからです。そのため多機能なアプリや容量の多いアプリを使う際には注意が必要です。動作速度が気になる場合は、AV-TESTやAV-Comparativesなど第三者機関による認証の有無を確認しましょう。
マルウェアの事前検知機能はあるか
通常、マルウェアはファイルやアプリをダウンロードする際に感染しますが、サイトにアクセスするだけで感染するケースもあります。外部サイトへアクセスする前に警告を出す機能があるかチェックしましょう。
盗難紛失に対応できているか
モバイル端末は紛失リスクが高いため、第三者の手に渡るとセキュリティを解除されるリスクがあります。下記のような機能が備わっているか確認しましょう。
- パソコンからの位置情報確認
- 仮アカウントの発行によるID保護
- 他のデバイスからの遠隔操作
- データ削除
開発元の実績は十分か
セキュリティアプリを選ぶ際には開発会社の実績も確認しましょう。実績とアプリの品質が比例している可能性が高いからです。ただし、実績が多ければいいというものではありません。見るべきポイントが2つあります。
- 自社の業界に近い企業の利用実績はあるか
- 開発で力を入れている点や優れた点などの具体性は高いか
アプリがどの業界でよく使われているかチェックしましょう。例えばECサイトでの利用実績が多いのであれば、銀行口座やクレジットカードなどの個人情報に対するセキュリティが強いといえます。社内システムへの導入実績が多ければ、社用端末のセキュリティを守りやすくなるかもしれません。また、アプリ開発でこだわった点や品質が優れている背景まで分かれば安心です。
優良な開発会社の見分け方について詳しく知りたい人は、下の記事も参考にしてください。
関連記事:システム開発会社の選び方7ポイント|依頼の準備と注意点も解説【2023年最新版】
サポート体制は充実しているか
高品質なアプリでも、突然の不具合といったイレギュラーは考えられます。サポート体制が充実しているかチェックしましょう。
- 対応時間:24時間対応、土日祝可など
- 連絡手段:電話・メール・LINEなど
- 対応言語:日本語、英語など
おすすめのセキュリティアプリ9選【無料】
セキュリティアプリ名 |
おすすめポイント |
Phone Guardian モバイルセキュリティ |
最新のVPN技術で危険サイトをスキャン ワンタップでスマートフォンを保護 役立つセキュリティを自動設定 |
Lookout |
セーフブラウジングでユーザーを保護 危険を察知した際のアラート機能の搭載 セキュリティ侵害時のサポート |
マカフィー セキュリティ |
最大5台の端末を同時に保護 金融機関並みのVPN技術を活用 独自のスコアリング機能で安全性を評価 |
アバスト モバイル セキュリティ |
1億回以上のインストール回数 プライバシー保護機能が充実 不要なデータ領域を解放 |
カスペルスキー インターネット セキュリティ |
ハードディスクのモニタリング機能 パソコンのパフォーマンスの維持 侵入したウイルスの駆除 |
AVG Mobile Security |
30年以上の実績 公共ネットワークへの安全な接続 ストレージを一目で確認可能 |
NAVERアンチウイルス |
迅速なウイルスチェック機能 アクセス情報の安全レベルを一目で把握 ファイルの完全削除が可能 |
KINGSOFT Mobile Security Plus |
新種マルウェアの早期検知 きめ細かなプライバシー管理 盗難対策サイトの設置 |
Avira Mobile Security |
会話の録音回避機能 セキュリティのアクティビティレポート 豊富な盗難防止機能 |
Phone Guardian モバイルセキュリティ
画像引用:Phone Guardian
Phone Guardian モバイルセキュリティのおすすめポイント
- 最先端のVPN技術で危険なサイトをスキャン
- ワンタップでスマートフォンを保護
- 役立つセキュリティを自動設定
Phone Guardian モバイルセキュリティは、Distimoが提供しているセキュリティアプリです。最新のVPN(※)技術で危険なサイトを検知し、自身のデバイスを保護してくれます。
ワンタップでVPNを設定でき、写真や銀行口座などのデータを暗号化可能。新たなセキュリティ機能が必要になったら、アプリ側が自動で設定してくれる点も魅力です。
「難しい設定は避けたい」「最適なセキュリティ機能をスムーズに利用したい」という企業には、Phone Guardian モバイルセキュリティがおすすめです。
※VPN:仮想ネットワークを構築し、安全に情報を送受信するシステム
Phone Guardian モバイルセキュリティの概要・実績
開発会社 |
Distimo |
主な機能 |
VPN セキュリティ機能の自動追加 |
対応OS |
iOS、Android |
実績詳細 |
要問い合せ |
Lookout
画像引用:App Store
Lookoutのおすすめポイント
- セーフブラウジングで悪意あるサイトからユーザーを保護
- 危険を察知した際のアラート機能を搭載
- セキュリティ侵害時のサポート
Lookoutは、ルックアウト・ジャパン株式会社が提供しているセキュリティアプリです。
セーフブラウジング機能が備わっており、怪しいサイトにアクセスしようとしたら警告が表示されます。そのため、フィッシング詐欺やマルウェア感染の脅威を遠ざけることが可能です。またWi-Fiを利用している際には、危険な通信や攻撃を検知したらすぐに報告してくれます。
万が一セキュリティ被害が発生したら直ちにレポートが届きます。加えて、ユーザー自身がシステムを修復・保護できるようにアドバイスしてくれる点も安心材料。
「危険なコンテンツにうっかりアクセスしないか心配」「サイバー攻撃を受けたらすぐに知らせてほしい」という企業には、Lookoutがおすすめです。
Lookoutの概要・実績
開発会社 |
ルックアウト・ジャパン株式会社 |
主な機能 |
セーフブラウジング セーフWi-Fi セキュリティ侵害レポート 盗難アラート 位置検索・警報 |
対応OS |
iOS |
実績詳細 |
要問い合せ |
マカフィー セキュリティ
画像引用:App Store
マカフィーセキュリティのおすすめポイント
- 最大5台の端末を同時に保護
- 金融機関並みのVPN技術を活用
- 独自のスコアリング機能でオンライン環境の安全性を評価
マカフィーセキュリティは、マカフィーが提供するセキュリティソフトウェアです。セキュアVPNやID保護、セーフ ブラウジングなどの機能をオールインワンで利用でき、最大5台の端末をセキュリティ脅威から保護可能です。
VPNの暗号化技術においては、銀行と遜色ないレベルのものを採用。データや位置情報は保護されているため、外出先でも安心してリモートワークできます。
またプロテクションスコアと呼ばれる、独自のスコアリング機能を搭載。オンライン環境の安全性が一目で把握でき、危険な状態になったらアラートを発報してくれます。
「高品質なセキュリティ機能を多く使いたい」「ネット環境が安全か確かめたい」という企業には、マカフィーセキュリティがおすすめです。
マカフィーセキュリティの概要・実績
開発会社 |
マカフィー株式会社 |
主な機能 |
セキュア VPN ID保護 プロテクションスコア システムスキャン |
対応OS |
iOS |
実績詳細 |
要問い合せ |
アバスト モバイル セキュリティ
画像引用:アバスト モバイル セキュリティ
アバスト モバイル セキュリティのおすすめポイント
- 1億回以上のインストール回数
- プライバシー保護機能が充実
- 不要なデータ領域を解放
アバスト モバイル セキュリティは、アバストソフトウェアが提供しているセキュリティアプリで、1億回以上のインストール実績を有しています。
大きな特徴は、プライバシーの保護機能が豊富なこと。例えば、画像やアプリといったコンテンツは、PINコードや指紋認証などで守っています。オンラインでのやり取りはVPNにより秘匿されているため、通信の盗聴・改ざんのリスクが低い点も魅力です。
また、デバイスのストレージ(データの保管領域)にある不要なファイルも整理してくれます。そのため、新品同様のパフォーマンスを維持できるのも嬉しいポイントです。
「個人情報の漏えいが気になる」「デバイスのパフォーマンスとセキュリティを両立したい」という企業には、アバスト モバイル セキュリティが適しています。
アバスト モバイル セキュリティの概要・実績
開発会社 |
アバストソフトウェア |
主な機能 |
定期スキャン 危険コンテンツのブロック Wi-Fiのセキュリティチェック プライバシー保護 ストレージ領域解放 デバイス追跡機能 |
対応OS |
Windows、iOS、Android |
実績詳細 |
要問い合わせ |
カスペルスキー インターネット セキュリティ
カスペルスキー インターネット セキュリティのおすすめポイント
- ハードディスクのモニタリング機能
- パソコンのパフォーマンスを維持
- 侵入したウイルスの駆除
カスペルスキー インターネット セキュリティは、イギリスのセキュリティ事業会社カスペルスキーが提供しているソフトウェアです。
大きな特徴はPCに特化したセキュリティ機能が充実していること。例えば「ハードディスク正常性モニター」では、内蔵、外付けに関わらずハードディスクのパフォーマンス、温度などを監視できます。異常を検知したら即座にアラートを発報。アプリが起動しているときでもパソコンの動作に影響が出ない点も魅力です。
また、ウイルスに侵入されても駆除機能が付いているため、不正アクセス対策も併用すれば、より強固なセキュリティを築けるでしょう。
カスペルスキー インターネット セキュリティの概要・実績
開発会社 |
カスペルスキー |
主な機能 |
アンチウイルス アンチマルウェア アンチランサムウェア保護 侵入済みのウイルスの除去 フィッシング対策 ハードディスク正常性モニター 双方向ファイアウォール デバイス容量のクリーンアップ |
対応OS |
Windows、macOS、Android |
実績詳細 |
要問い合せ |
AVG Mobile Security
画像引用:AVG Mobile Security
AVG Mobile Securityのおすすめポイント
- 30年以上の実績
- 公共ネットワークへの安全な接続
- ストレージを一目で確認可能
AVG Mobile Securityは、AVGが提供しているセキュリティアプリで、30年以上の実績を有しています。
大きな特徴は、公共ネットワークに安全に接続できること。公共Wi-Fiへ接続する際にはVPNごとに接続を暗号化し、IPアドレス(インターネット上の住所)を秘匿できます。撮影した写真は暗号化された状態で保存されるため、万が一盗難されてもプライバシーが流出するリスクは低くなります。
またアプリの使用状況や不要なファイルの容量を確認・削除できる点も魅力。デバイスのパフォーマンスを落とすことなくセキュリティを確保できます。
「外出先で安全にデバイスを使いたい」「不要なデータを削除できるようチェックしたい」という企業には、AVG Mobile Securityがおすすめです。
AVG Mobile Securityの概要・実績
開発会社 |
AVG |
主な機能 |
マルウェア除去 VPN接続 写真の暗号化保存 ウイルススキャン |
対応OS |
Android、iOS |
実績詳細 |
要問い合わせ |
NAVERアンチウイルス
画像引用:Google Play
NAVERアンチウイルスのおすすめポイント
- 迅速なウイルスチェック機能
- アクセス情報の安全レベルを一目で把握
- ファイルの完全削除が可能
NAVER アンチウイルスは、LINEヤフー株式会社が提供しているセキュリティアプリで、GooglePlayでは500万回以上のダウンロード実績があります。
スピーディなウイルススキャン機能が強みで、数秒程度で終わることも珍しくありません。現在アクセスしている情報の危険度も可視化されるため、うっかり悪意あるコンテンツをダウンロードせずに済む点も魅力です。
また、万が一デバイスを紛失してもファイルの完全削除機能があるので、情報流出のリスクを抑えることができます。
NAVERアンチウイルスの概要・実績
開発会社 |
LINEヤフー株式会社 |
主な機能 |
アプリスキャン セーフブラウジング Wi-Fiスキャン |
対応OS |
Android |
実績詳細 |
要問い合わせ |
KINGSOFT Mobile Security Plus
画像引用:KINGSOFT Mobile Security Plus
KINGSOFT Mobile Security Plusのおすすめポイント
- 新種マルウェアの早期検知
- きめ細かなプライバシー管理
- 盗難対策サイトの設置
KINGSOFT Mobile Security Plusは、キングソフト株式会社が提供しているセキュリティアプリです。
大きな特徴は、不正アクセスの防御に優れていること。アンチウイルス機能では、クラウドスキャンを活用してオンライン情報から新種・亜種のマルウェアを発見できます。
プライバシー管理ではアプリごとに権限を確認でき、他者がアプリを操作しないようにロックすることも可能です。万が一端末を紛失した場合は、盗難対策サイトから端末の位置を確認し、画面ロックやデータ削除も行えます。
「充実した紛失対策機能を求めている」「最新のマルウェアに対応したい」という企業には、KINGSOFT Mobile Security Plusが適しています。
KINGSOFT Mobile Security Plusの概要・実績
開発会社 |
キングソフト株式会社 |
主な機能 |
アンチウイルス セーフブラウザー パケットチェッカー 盗難対策 プライバシー管理 アプリロック・管理 ブロックリスト クリーナー |
対応OS |
Windows、iOS、Android |
実績詳細 |
要問い合わせ |
Avira Mobile Security
Avira Mobile Securityのおすすめポイント
- 会話の録音回避機能
- セキュリティのアクティビティレポート
- 豊富な盗難防止機能
Avira Mobile Securityは、ドイツのAvira Operations GmbHが提供しているセキュリティアプリです。
大きな特徴は会話の録音回避機能が付いていること。電話でのやり取りを第三者に盗聴されるリスクを低減できます。
アクティビティレポートではセキュリティの状態を一覧化するため、自分のスマホが安全かどうか素早く把握できます。また万が一スマホを紛失した際には、位置情報の確認やリモートの盗難防止だけでなく、スマホ探索のために遠隔で大音量の通知音を出すことが可能。
「通話内容を盗み聞きされていないか心配」「端末紛失時に探す手段を多く確保したい」という企業には、Avira Mobile Securityがおすすめです。
Avira Mobile Securityの概要・実績
開発会社 |
Avira Operations GmbH |
主な機能 |
盗難防止 ネットワークスキャン iOSアップデーター アクティビティレポート |
対応OS |
iOS、Android |
実績詳細 |
要問い合わせ |
おすすめのセキュリティアプリ6選【有料】
セキュリティアプリ名 |
おすすめポイント |
ESETモバイルセキュリティ |
高いウイルス検出精度 軽快な動作・処理速度 ホームネットワークの保護機能 |
ノートン 360 モバイル |
ダークウェブモニタリング機能搭載 充実したコミュニティサポート 24時間年中無休の問い合わせ対応 |
ウイルスバスター モバイル |
セキュリティアプリ国内ダウンロード数No.1 日本を標的にしたサイバー攻撃の対応に強み LINEで安全性をチェック可能 |
あんしんセキュリティ |
迷惑電話・メール対策が充実 ウイルスに感染したデータの操作制限 セキュリティ情報の無料配信 |
ソースネクスト ZEROスーパーセキュリティ |
最新のマルウェアに対応 独自の決済ブラウザ Webカメラ保護機能搭載 |
アバスト プレミアム セキュリティ |
最大10台の端末を保護 Mac対応のセキュリティ機能が充実 不要な広告のブロック機能搭載 |
ESETモバイルセキュリティ
画像引用:Canon
ESETモバイルセキュリティのおすすめポイント
- 高いウイルス検出精度
- 軽快な動作・処理速度
- ホームネットワークの保護機能
ESETモバイルセキュリティは、セキュリティソリューション事業を展開するESET社が提供しているセキュリティアプリです。
大きな特徴は、ウイルスの検出精度が高いことです。第三者評価機関AV-Comparatives.orgが2023年3月に実施したウイルス検出テストでは、誤検知はゼロです。テストでは約1万種のサンプルウイルスを使用しており、亜種や新種への対応力が証明されています。
動作速度とセキュリティ機能の両立性にも優れ、利便性を損なうことなく安全にデバイスを利用できます。
またホームネットワークへの不正アクセス対策に優れている点も特徴。例えば工場内にWi-Fi環境を導入した際に、脆弱性を検査できます。ネットワークに繋がっているプリンターやスピーカーなどのデバイスサービスもスキャンできるため、幅広く視点で脅威を察知することが可能。
「ウイルスを正確に排除したい」「オフィスのセキュリティをカバーしたい」という企業には、ESETモバイルセキュリティがおすすめです。
ESETモバイルセキュリティの概要・実績・価格感
会社名 |
ESET社 |
主な機能 |
ウイルス対策 スパイウェア対策 クラウドベース保護 決済保護 フィッシング対策 セキュリティ監査 ホームネットワーク保護 電話フィルタ |
価格感 ※税込み |
3,300円(1台1年) |
対応OS |
Android |
実績詳細 |
要問い合わせ |
ノートン 360 モバイル
画像引用:norton
ノートン 360 モバイルのおすすめポイント
- ダークウェブモニタリング機能搭載
- 充実したコミュニティサポート
- 24時間年中無休の問い合わせ対応
ノートン 360 モバイルは、NortonLifeLock Incが提供しているセキュリティアプリで、iOSとAndroidの両方に対応しています。
強みは、ダークウェブモニタリング機能を利用できること。ダークウェブとは、違法取引やマルウェアなどの非合法情報を扱っているサイトで、通常のWebブラウザではアクセスできません。ノートン 360 モバイルでは、ダークウェブにうっかりアクセスした際に、漏えいの可能性や経路などを通知してくれます。
コミュニティ活動も充実しており、使用上で困ったことがあればユーザーの知恵を借りることができます。また。もし突発のトラブルに見舞われても365日24時間対応しているため、不意のサイバー攻撃を受けても対処可能です。
ノートン 360 モバイルの概要・実績・価格感
会社名 |
NortonLifeLock Inc |
主な機能 |
Wi-Fi セキュリティ Web保護 デバイスセキュリティ デバイスレポートカード SMSセキュリティ セキュア カレンダー |
価格感 ※税込み |
1年版:3,080円 2年版:5,280円 |
対応OS |
iOS、Android |
実績詳細 |
要問い合わせ |
ウイルスバスター モバイル
画像引用:TREND
ウイルスバスター モバイルのおすすめポイント
- セキュリティアプリ国内ダウンロード数No.1
- 日本を標的にしたサイバー攻撃の対応に強み
- LINEで安全性をチェック可能
ウイルスバスター モバイルは、トレンドマイクロ株式会社が提供しているセキュリティアプリです。アプリ分析事業を展開しているdata aiの調査(2021年実施)によると、セキュリティアプリのダウンロード数では国内No.1の実績を有しています。
大きな特徴は、日本へのセキュリティ脅威に特化していること。これまでの攻撃情報を蓄積し、日本人を狙ったなりすましメールやフィッシング詐欺などを未然に防ぐことが可能です。
また、LINEでwebサイトの安全性やメールのウイルスチェックができる点も魅力。LINEグループで利用することもできるため、危険なURLを見つけたら複数人で情報を共有できます。
ウイルスバスター モバイルの概要・実績・価格感
会社名 |
トレンドマイクロ株式会社 |
主な機能 |
Webサイト安全性チェック 機械学習型スキャン アプリの権限チェック ランサムウェアからの復旧支援 SMSスキャン Wi-Fi安全性チェック 決済保護モード |
価格感 ※税込み |
2年版:5,741円 1年版: 3,122円 |
対応OS |
iOS、Android |
実績詳細 |
要問い合わせ |
あんしんセキュリティ
画像引用:NTT docomo
あんしんセキュリティのおすすめポイント
- 迷惑電話・メール対策が充実
- ウイルスに感染したデータの操作制限
- セキュリティ情報の無料配信
あんしんセキュリティは、株式会社NTTドコモが提供しているセキュリティアプリで、月額220円(税込み)から利用できます。
大きな特徴は迷惑電話・メール対策が充実していること。不審な電話番号から着信があった際には即座にポップアップが出現し、発信元の情報も表示されます。迷惑メール対策では本文とヘッダ情報から怪しいメールを自動で振り分け。うっかり悪意あるサイトへアクセスしたりダウンロードしたりするリスクを押さえられます。
データ保管BOX機能では、保管したデータをウイルススキャンできます。そのため、操作制限を設けてウイルスの感染拡大を防止できるのも強みです。
また、あんしんセキュリティではセキュリティに役立つ情報を無料配信。最新のサイバー攻撃や手軽にできる対策方法を発信しているため、先手のセキュリティ対策を打てるでしょう。
「迷惑メールを見抜く自信がない」「セキュリティの知見も深めたい」という企業には、あんしんセキュリティがおすすめです。
あんしんセキュリティの概要・実績・価格感
会社名 |
株式会社NTTドコモ |
主な機能 |
ウイルス自動検知 危険Wi-Fi警告 迷惑電話警告 迷惑メールフィルタリング |
価格感 ※税込み |
月額220円 |
対応OS |
iOS、Android |
実績詳細 |
要問い合わせ |
ソースネクスト ZEROスーパーセキュリティ
画像引用:ソースネクスト
ソースネクスト ZEROスーパーセキュリティのおすすめポイント
- 最新のマルウェアに対応
- 独自の決済ブラウザ
- Webカメラ保護機能搭載
ソースネクスト ZEROスーパーセキュリティは、ソースネクスト株式会社が提供しているセキュリティアプリです。
大きな特徴は最新のマルウェアに対応していること。最先端のウイルス検知エンジンを使っており、未知のページやプログラムにアクセスした際には、瞬時に解析して世界中のネットワークに共有されます。
独自の決済ブラウザを利用できるのも心強いポイントです。入力情報を秘匿できたり、暗号化していないWi-Fiは自動でVPN接続できたりします。そのためクレジットカードや銀行口座の情報が盗まれにくい点が特徴。またWebカメラ保護機能が付いているため、不正アクセスに寄る盗撮や個人情報流出のリスクも押さえられます。
「外出先で金銭情報を扱う」「Web会議で第三者に盗撮されていないか心配」という企業には、ソースネクスト ZEROスーパーセキュリティがおすすめです。
ソースネクスト ZEROスーパーセキュリティの概要・実績・価格感
会社名 |
ソースネクスト株式会社 |
主な機能 |
ランサムウェア監視 ドキュメント・フォルダ監視 ふるまい検知 独自の決済ブラウザ 迷惑メールフィルタリング Webカメラ保護 |
価格感(※)
|
1台用:3,900円 3台用:5,900円 5台用:8,900円 |
対応OS |
Windows、Android、iOS |
実績詳細 |
要問い合わせ |
※税込み価格は要問い合わせ
アバスト プレミアム セキュリティ
画像引用:アバスト プレミアム セキュリティ
アバスト プレミアム セキュリティのおすすめポイント
- 最大10台の端末を保護
- Mac対応のセキュリティ機能が充実
- 不要な広告のブロック機能搭載
アバスト プレミアム セキュリティは、Avast Softwareが提供しているセキュリティアプリです。
強みは最大10台のデバイスを保護できること。規模によってはオフィスの端末を丸ごとセキュリティ対策できます。Mac向けのセキュリティ機能も豊富で、ランサムウェアや危険なWi-Fiの検知など高度なサイバー攻撃にも対応。また「アバスト セキュア ブラウザ」を活用すれば不要な広告をブロックできるので、詐欺広告に騙されるリスクも低くなるでしょう。
「まとめてデバイスのセキュリティ対策がしたい」「あらかじめ怪しい広告を排除したい」という企業には、アバスト プレミアム セキュリティがおすすめです。
アバスト プレミアム セキュリティの概要・実績・価格感
会社名 |
Avast Software |
主な機能 |
ウイルス・マルウェア検知 Wi-Fi脆弱性検知 偽サイト回避 ファイアウォール Webカメラ覗き見防止 |
価格感 ※税込み |
プレミアム セキュリティ:7,980円(1年間・10台分) アルティメット:11,600円(1年間・10台分) |
対応OS |
Mac、Android、iOS、Windows |
実績詳細 |
要問い合わせ |
セキュリティアプリを使う際の2つの注意点
セキュリティアプリを使う際の注意点を2つ紹介します。高品質なアプリでも正しく使わないとセキュリティを損なう可能性があるので、じっくり読んでください。
アプリは最新版にアップデートする
セキュリティアプリは、常に最新版にアップデートしましょう。サイバー攻撃は日々高度化・巧妙化しており、これまでは盤石だったセキュリティアプリでもある日突然脆弱性が見つかることがあるからです。過去にはバージョンアップを怠ったせいで、サイト停止に追い込まれた事例もあります。アップデート漏れが起こらないよう、端末の自動更新機能はONにしましょう。
アプリストアでアプリを購入する
セキュリティアプリを購入する際には、App storeやGoogle Playなどのアプリストアを経由しましょう。審査が厳格なので、品質と安全性が担保されているからです。主なアプリストアの審査基準は下記の通り。
AppleStoreの審査基準
審査基準 |
概要 |
安全性 |
ユーザーにとって不適切なコンテンツが含まれていないか デバイス不具合といった物理的損傷は起こらないか |
パフォーマンス |
アプリは最終バージョンで完全性があるか |
ビジネスモデル |
アプリの仕組みや課金形態などビジネスモデルが明確か |
デザイン |
画像の見た目や機能性などデザイン性に優れているか |
法的事項 |
すべての地域の法的要件に準拠しているか |
GooglePlayの審査基準
審査基準 |
概要 |
コンテンツの内容 |
性的な表現や暴力を冗長する描写など 不適切なコンテンツが含まれていないか |
知的所有権 |
アプリや開発者のアカウントが 他者の知的所有権を侵害していないか |
機能性 |
最低限の基本的な機能を備えているか |
虚偽や悪意の有無 |
アプリに虚偽や悪意はないか データを悪用・不正使用する意図はないか |
収益化と広告 |
収益化ポリシーに準拠しているか |
どの項目も基準が厳しく、不備があるとアプリストアからのリリースは困難です。裏を返せば、審査をクリアしたセキュリティアプリは、それなりに信用できるといえます。
一方、Webサイトからのダウンロードは品質が担保されていないうえに、悪意あるソフトウェアを内包している可能性があります。開発元から直接インストールすることが悪いわけではありませんが、アプリストア経由ならより安心といえるでしょう。
関連記事:【iOS・Android】アプリの審査情報まとめ審査手順や期間、基準を満たすためのポイントを解説【2023年最新版】
アプリ以外で可能な6つのセキュリティ対策
ここでは、アプリ以外で可能なセキュリティ対策を6つ紹介します。より自社のセキュリティを強固にする上で大切なので、実践してください。
不正アクセス対策をする
不正アクセス対策もセキュリティアプリを使う上で重要です。どれだけアプリが優れていても、第三者にアカウントをハッキングされたら、セキュリティを無効化される可能性があるからです。
主な不正アクセス対策を下の表にまとめたので、できることから始めましょう。
主な不正アクセス対策 |
概要 |
多要素認証 |
通常認証に加えてスマホや指紋などの要素も利用 |
WAF |
Webサービスを守るファイアウォール |
VPN |
通信経路とデータを暗号化 |
デバイスのセキュリティ対策をする
スマホやパソコンなど、デバイス側のセキュリティ対策も入念に行いましょう。主な対策方法は以下の通りです。
- ファイアウォール(※)をONにする
- パスワードを設定する
- OSは最新版をアップデートする
- iOSは脱獄(※)しない
- AirDropをオフにする
デバイスのセキュリティを固めると利便性に影響が出ることもありますが、いざ被害を受けてからでは手遅れになるかもしれません。アプリだけでセキュリティ対策をするのは避けましょう。
※ファイアウォール:外部ネットワークからの攻撃や不正アクセスから自社のネットワークやデバイスを防御するシステム
※脱獄:非正規の方法で開発元のデバイス制限を解除すること。カメラのシャッター音消去やストア非公認のアプリインストールなどが可能。
公共Wi-Fiはなるべく使わない
公共Wi-Fiの使用はなるべく避けましょう。公共Wi-Fiの多くはセキュリティ対策をしていないので、第三者から盗聴されるリスクがあります。特に近年はリモートワークの普及で、通信の盗聴改ざんのリスクが増しています。どうしても公共Wi-Fiを使わざるを得ないときは、VPNを活用しましょう。
関連記事:【簡単】VPNとは?仕組みや種類を初心者向けにわかりやすく解説!
バックアップを取る
万が一サイバー攻撃の被害を受けた場合に備えてデータのバックアップを取りましょう。主な方法は以下の2つです。
- PCのバックアップ機能をONにする
- クラウドサービスを利用する(DropBoX、Googleドライブなど)
WindowsやMacなどのPCは設定画面からバックアップをONにできるため、不正アクセスでデータを削除されても復元できる可能性が高いです。しかしデバイスごと攻撃されると復旧できる保証がないので、クラウドサービスで保存することも検討しましょう。主なクラウドサービスだと保存するだけで暗号化されるケースが多いので、万が一情報が流出しても悪用されるリスクが低くなります。
関連記事:データを復元する方法とは?手順とおすすめのソフト・業者も紹介
怪しいサイトにはアクセスしない
実態が不明瞭なサイトやメールのURLは開かないようにしましょう。サイバー攻撃は技術的側面からだけでなく、人の心理的弱点を付くケースも多いからです。加えて騙す側の手口も高度化しています。
例えばなりすましメールの場合、文面も所属部署も本物そっくりに作られているケースがほとんど。また、警告ポップアップを悪用して罠サイトをクリックさせようとする手法もあります。
このように手口が巧妙化しているので、少しでも違和感を覚えたら軽率にアクセスしないようにしましょう。具体的な対策方法については下の記事を参考にしてください。
関連記事:ソーシャルエンジニアリングって何?種類や実例・対策を解説
不用意にカメラを回さない
Web会議や面談など必要な場面以外では、デバイスのカメラはOFFにしましょう。マルウェアに感染すると意図せずカメラを回されて、個人情報が流出する可能性があるからです。
特にマイクは危険で、音声情報には企業秘密や個人情報がたくさん詰め込まれています。多少面倒でもカメラを使う際には、下の画像のようにその都度許可を要求する設定にしましょう。
【まとめ】おすすめのセキュリティアプリや選ぶポイントなどについて紹介しました
本記事ではセキュリティアプリの必要性と選ぶポイント、使用上の注意点等について紹介しました。まとめは以下の通りです。
- アプリを選ぶ際には価格と対応OS、動作速度等を確認すること
- アプリを使う際には最新の状態を維持すること
- 公共Wi-Fiの利用や怪しいサイトへのアクセスはなるべ避けること
数多くのセキュリティアプリがリリースされているため、何を基準に選べばいいか分からない企業は少なくありません。本記事を参考に、自社に合ったセキュリティアプリを見つけてください。