ネットワーク監視とは?メリットや監視方法、おすすめツールも紹介!
企業間取引のインターネット化が進み、ネットワーク監視の重要性が見直されています。しかし導入手順が分かりにくく、多額の費用も必要なことから、導入・更新に踏み切れずにいる企業も多いのではないでしょうか。
今回の記事では、ネットワーク監視の仕組みと監視方法、導入メリットやツールの選び方ついて解説します。
ネットワーク監視とは
ネットワーク監視とは、「ネットワーク機器が正常に稼働しているか」「性能が低下していないか」「障害が発生する予兆がないか」などを監視し確認すること。
ネットワーク監視を行うことで、万が一障害が発生したときの要因を分析し、障害箇所の特定にも役立ちます。障害箇所を特定できれば、復旧作業への迅速な取り掛かりが可能です。
ひとたびネットワークに障害が発生すれば、企業に大きな損害を与える可能性があります。ある専門機関の調査によれば、1分のシステム障害による損失額は平均100万円にも及ぶとのこと。そのためネットワークの障害や遅延は軽視できません。
情報通信ネットワークが企業の主要なインフラとなっている現在、ネットワーク監視はビジネスに不可欠といえるでしょう。
ネットワーク監視の仕組み
ネットワーク監視では通常、監視対象となるネットワーク機器に稼働状態を確認する「エージェント」というソフトウェアを入れます。機器によってはエージェントをインストールできないため、その場合は「エージェントレス」というインストール不要の監視ツールで対応可能です。
エージェントにせよ、エージェントレスのツールにせよ、次の事象が発生したときに、メールなどで監視スタッフに異常を通知する仕組みです。
- ネットワーク機器の停止
- ネットワーク機器の性能低下
- 設定した閾値(しきいち)への到達
閾値とは、到達すると異常を引き起こす限界点のことで、「CPUの利用率90%」「メモリの利用率80%」「ディスクの空き容量10%未満」などとあらかじめ設定します。
ネットワーク監視の通知を受けることで、管理者は通信障害への迅速な対策が可能になるため、通信障害の被害を最小限に食い止められるのです。
ネットワーク監視ですべきこと
ネットワーク監視ですべきことを、監視すべき対象・方法に分けて解説します。自社にはどのような監視が必要なのか、以下の項でご確認ください。
監視すべき対象
はじめに監視すべき対象について解説します。近年監視すべき対象は拡大していますが、ここでは主な監視対象に絞り説明します。
- ネットワーク機器
- ストレージ
- 社員のPC(クライアントPC)
- ネット上で転送されるデータ(ネットワークトラフィック)
ネットワーク機器
監視すべき対象のひとつ目は、各種ネットワーク機器です。
監視が必要なネットワーク機器には、スイッチ、ルーター、ロードバランサー、ファイアウォールなどがあります。これらの機器の動作環境をネットワーク監視ツールで監視し、異常の有無と箇所を、通知により確認する仕組みです。
ネットワーク機器にはそれぞれCPU使用率、メモリ使用量、インターフェース使用率などの閾値を設定。10分などの一定時間以上にわたり超過した場合に警告通知が行われます。
ネットワーク機器どうしがリレーをつなぐことで、インターネット経由のデータをデバイスまで届けています。しかしどこかの機器が異常をきたすと、接続されたすべてのデバイスで通信ができなくなる可能性があるのです。
これらの機器を監視することで、異常時に通り道のどこが阻害されているのかを把握できるため、迅速な対処が可能になります。社内ネットワークが遅い場合には、上記ネットワーク機器を監視し、問題や異常の箇所を特定することが有効です。
ストレージ
監視すべき対象の2つ目は、ストレージです。
ここで言う監視すべきストレージとは、ストレージやファイルサーバーを指します。
ストレージを常に監視していれば、容量が減ることをある程度予測できるため、ハードディスクを拡張する必要性を把握できます。そのため、バックアップが遅れたために起こる、データ損失のような最悪のトラブルも未然に回避できるのです。
業務上残すべき重要なデータを保管している場合は、ストレージ監視を行うと有効です。
社員のPC
監視すべき対象の3つ目は、社員のPCです。
社員のPCなどを「クライアントPC」と呼びます。クライアントPCとは、クライアント・サーバーシステムにおいて、サーバーにサービスを要求し、サーバーからのサービスを受け取るPCのこと。 企業では、社員に配布するPCとして利用されているものがこれにあたります。
ネットワークの遅延は、ネットワークに接続する個々の端末が原因で起こることもあります。そのため、障害の原因を探るうえで社員のPCも監視する必要があるのです。
ネット上で転送されるデータ
監視すべき対象の4つ目は、ネット上で転送されるデータで、これを「ネットワークトラフィック」と呼びます。
ネットワークトラフィックとは、具体的にはウェブへのアクセスやメールの送受信などです。
ネットワークトラフィックの量がネットワークの許容量を超えると、トラフィックの遅延が発生しますが、監視を行うことで遅延が発生する前に検知できます。そのため設備を増強するなどの対策を早期に行えるのです。
社内ネットワークが遅い場合には、ネットワークトラフィック監視の実施が有効です。
サーバー
監視すべき対象の5つ目は、サーバーです。
サーバー監視はさらに「性能監視」と「ハードウェア動作監視」に分かれます。
性能監視で監視している内容は、OSのCPUやメモリなどの使用率、アプリケーションの応答時間や反応、データベースのエラー情報など。応答時間や反応が遅ければ、サーバーへの負荷が高いことが考えられますが、早期に過負荷に気付くことで迅速な対処が可能になります。
ハードウェア動作監視で監視する内容は、ハードディスクの故障の有無や動作環境です。
もし基幹システムがダウンしてしまうと、業務が停止し多大な損失が生じるため、サーバーの監視は特に重要です。インターネットで顧客にサービスを提供している企業は、サーバー監視を行うことをおすすめします。
監視する方法
次に、ネットワーク監視で監視する方法について解説します。主な監視方法は以下の4つです。
監視方法 |
監視する内容 |
死活監視 |
・ネットワーク機器の稼働異常 |
トラフィック監視 |
・回線の通信量 ・ネットワーク接続の障害要因 |
ログ監視、TRAP監視 |
・サーバーやアプリケーションの稼働状況 ・エラーの有無 |
API監視 |
・システムやサービスの稼働状況 |
それぞれ詳しく解説していきます。
死活監視
「死活監視」とは、ネットワーク機器本体が正常に稼働しているかどうかを確認する方法。その機器のIPアドレスに対して「Ping」と呼ばれる汎用コマンドを送信し、本体が稼働しているか確認する仕組みです。
Pingによりサーバーからの応答速度を測ることで、サーバーやサーバー周辺のネットワーク機器の稼働状況が正常かどうかを監視します。
ネットワーク機器が稼働していない場合は通信障害が発生しているため、早急に対処しなければなりません。そのため死活監視で早期に異常を発見することが重要です。
トラフィック監視
「トラフィック監視」とは、前述のネットワークトラフィックの量を監視する方法です。この監視により、利用状況が業務相応か、余計な通信がないか、帯域幅が利用実態に合っているかを判断できます。
たとえハードやソフトが正常でも、トラフィックが交雑しているとネットワークの接続がうまくいかなくなります。車に問題がなくても道路が混雑すると目的地に到着できないことと同じイメージです。
トラフィック監視を行えば問題箇所の発見ができるため、早期に対策を打つことが可能になります。社内のネットワークが遅い場合は、トラフィック監視を行うことが有効です。
ログ監視、TRAP監視
「ログ監視」は、サーバーやアプリケーションが意図した通りに稼働しているか、エラーが発生していないかなどを判断する監視方法です。
監視する「ログ」とは、ネットワークを構成する機器の稼働状況の記録のこと。具体的には、端末の利用状況、サーバーへのログオン・ログオフ、アプリケーションのインストールなど。「いつ、誰が、どこへログイン・アクセス・スイッチオンしたか」のログを監視することで、異常が発生した原因動作の日時を突き止めることができます。
「TRAP監視」とは、監視されているネットワーク機器からの異常を知らせる「TRAP」という通知の有無を監視する方法です。TRAP監視により、ネットワーク機器ごとの帯域使用率、CPU使用率などを数値で知ることができます。
死活監視では把握できない異常の発生箇所や時刻、危険度などの詳細を、ログ監視とTRAP監視で把握することが可能です。そのため、早期に打つべき具体的な対策を判断できるのです。
API監視
「API監視」とは、さまざまなネットワーク機器やアプリケーションを接続する「API」を監視することで、APIやシステム、サービスの稼働状況を把握する監視方法です。「API」とは、多様なアプリケーション同士が接続しやり取りを行う機能を提供する、仲立ちのようなものです。
具体的にはAPIに接続されたリソース(メモリなど)の利用が可能か、APIが適切な動作をしているか、呼び出しに応答するかのチェックを行います。
Webサービスの多様化にともない、APIで接続されたアプリケーションが増えました。そのため、連携するほかのアプリケーションの障害により、自社のシステムやサービスが連鎖障害を起こす可能性が年々高まっています。
API監視を行うことで、APIや連携するほかのアプリケーションの障害を発見でき、連鎖障害の可能性に気付けるため、未然に対策が可能になるのです。
ネットワーク監視を行うメリット、デメリット
次に、ネットワーク監視を行うメリット、デメリットを解説します。自社でネットワーク監視を導入する際の参考にしてください。
メリット
まず、ネットワーク監視を行うことで得られるメリットと効果について解説します。
障害発生の予防
ひとつ目のメリットは、障害が発生する前の予兆の段階で問題を発見して、障害発生前に対策を行えること。
監視を行っていれば、例えばサーバーのCPUやメモリの使用率が閾値付近まで上昇していることに気付けるため、サーバーが停止する前に予防措置を取ることができます。例えば、サーバーが停止するほどの負荷がかかる前に、サーバーを追加する、ロードバランサ―で負荷を分散するといった判断ができるでしょう。
ネットワーク監視で障害の予兆に気付くことができれば、自社業務とサービスの安定化を図れます。
復旧時間を短縮できる
ふたつ目のメリットは、万が一の障害が発生しても復旧時間を短縮できること。
障害発生時のサービス再開・復旧のためには、まず原因の特定が必要です。しかし自社のネットワークやサーバーが複雑な場合、手動で障害の原因を探していたら、原因箇所を特定するまでに時間がかかってしまうでしょう。結果的に長時間システムを使えず、業務が停止してしまいます。
しかし監視により原因箇所からの通知を受けられれば、原因箇所を特定できるため、復旧までの時間を短縮できるのです。これにより、自社サービスの安定化を図ることができます。
サーバー監視作業の効率が上がる
3つ目のメリットは、サーバー監視作業の効率が上がること。
業務上重要なサーバーでは、通常は最低限の監視機能が備わっています。とはいえ、監視を行うためには機器ごとに設定が必要で、監視項目やレポーティングの方法も機器ごとに異なるなど、管理者の負担が大きくなってしまうでしょう。
しかしネットワーク監視ツールを使うことで、テンプレートによる監視項目などの設定が可能になるため、設定負担を軽減できます。設定した機器を一覧で確認することも可能なため、設定漏れの防止にも有効です。
ネットワーク監視によりサーバーの監視負担そのものを大幅に軽減できるのです。
過剰投資を防ぐ
4つ目のメリットは、機器に対する過剰投資を防げること。
ネットワーク監視を行っていれば、CPUやメモリ、ディスクなどの使用率を数値で分かっているなど、機器の状態を詳細に把握することが可能です。
その結果、何となく「原因はわからないけど通信が遅い」「そろそろサーバー容量が不足しそう」と思い、とりあえず機器を増設しようという感覚的な判断をしなくなります。
機器の状況を数値で把握できることで、不要な過剰投資を防げるのです。
デメリット
ここで、ネットワーク監視を導入するデメリットも解説します。監視ツールを導入する際には、メリットだけでなくデメリットも把握し、検討することをおすすめします。
ネットワーク管理者には知識が必要
ひとつ目のデメリットは、自社のネットワークの状況を把握するための知識が必要になることです。
一般的なネットワーク管理者に求められる知識は、「監視すべきネットワーク機器やサーバー、端末」「ネットワークの状況を監視するうえで注視すべき値」についてです。
せっかくネットワーク監視を行っていても、警告通知に対し的確な判断ができなければ対処が遅れてしまいます。また、導入時に設定すべき内容や数値を理解していなければ、そもそも適切な通知設定ができないでしょう。
ネットワーク監視を適切に運用し、異常の早期発見と早期対処をするためには、ネットワーク管理者に相応の知識が必要とされる場合もあります。
監視するためのコストが増える
2つ目のデメリットは、監視するためのコストが増えることです。
新たにネットワーク監視を始める場合に発生するコストには、ネットワーク監視に関する教育コストがあります。そのほか、監視のための人員を確保する場合には人件費が必要になり、有料のネットワーク監視ツールを導入する場合は、運用コストが新たに必要です。
新しいシステムを導入するには、相応のコストが避けられないでしょう。
ネットワーク監視ツールの選び方
効果的なネットワーク監視を行うには、ツールの活用がおすすめです。その理由は「ネットワークを安定稼働できる」「障害の復旧期間を短縮できる」「ネットワークの使用率を把握できる」ためで、いずれも事業の安定運営には欠かせません。
そこで、ここからネットワーク監視ツールを選ぶポイントを次の内容で紹介します。
- 監視できる項目
- テンプレートによる設定
- 監視頻度
- アラートの通知
- 監視機能
監視できる項目
ひとつ目のポイントは、監視できる項目です。
どこまで監視できるのか、ツールの監視項目の幅に着目する必要があります。
例えば、業態によってはネットワーク機器やOSの動作以外にも、プロセス、アプリケーション、仮想環境などを監視する必要があるかもしれません。その場合は、それぞれに対応するネットワーク監視ツールが必要です。
ネットワーク監視ツールを導入する際には、自社が監視したい範囲やレベルに合わせて、ツールを選ぶ必要があります。
テンプレートによる設定
2つ目のポイントは、テンプレートによる設定。
テンプレートにより監視項目が設定されていることで、管理作業の効率化につながります。
監視ツールを導入する際に監視間隔や閾値の設定に悩む管理者は多いようですが、テンプレートで必要な数値の設定がされていれば、管理者の負担を大きく減らせます。監視ツールを選ぶ際には、自社で運用している機器に対応したテンプレートを保有しているかどうかを注視しましょう。
監視頻度
3つ目のポイントは、監視頻度です。
障害発生と閾値に到達したときに監視ツールからレポートがありますが、平時の性能などのレポートは一定間隔でレポートされます。この頻度が高すぎると、ネットワークに負荷がかかるため、遅延につながってしまう場合があります。
そのため監視ツールの導入前に、最低限必要な間隔での送信が可能かどうかを確認することが重要。もしくは、ネットワークへの負荷をかけないレポーティング方式が可能か、確認しておくこともひとつの方法です。
アラートの通知方法
4つ目は、アラートの通知方法です。
障害発生等のアラートの通知には、メールでの通知のほか、SNMPトラップや回転灯での通知などがあります。その中で、自社にはどの通知方法が適しているかを考えることも大切です。
例えば、サーバールームに人員を配置している場合は、メールよりも回転灯の音と光で通知するほうが早く異常に気付けるでしょう。一方で、人員を配置していない場合はメールのほうが早く異常に気付けるため、メールが適しているといえます。
自社の人員配置や体制に合わせ、適した通知方法に対応しているツールを選択し、アラート設定をすることが有効です。
分析機能
5つ目は、分析機能です。
監視ツールに分析機能があることで、サーバーの使用率から状態を判断できるほか、現在の使用率が上昇傾向なのか許容範囲なのかについても、分析により判断が可能です。もし専門的な判断が難しいようであれば、傾向分析ができるツールを選択する方法もあります。
分析結果を見ることで、閾値に達するのを早期に防ぐことも可能です。
ツールによっては分析機能を持たないものもありますが、監視業務を効率化するのであれば、分析機能を持つツールを選択することをおすすめします。
おすすめネットワーク監視ツール6選
ここではおすすめのネットワーク監視ツールを6つ紹介します。先述のツールの選び方と併せて、自社に最適なツールを選ぶ参考にしてください。
特徴 |
費用 |
|
Zabbix (Zabbix LLC) |
・世界中でダウンロード30万以上 ・世界の有名企業が採用の安心感 ・オープンソースの統合監視ソフトウェア |
・無料 |
パトロールクラリス (株式会社 コムスクエア) |
・プログラムのインストールとバージョンアップ不要 ・ネットワーク以外にも幅広い監視対象 ・死活監視が無料で無制限 |
・初年度ライセンス料+ 年間ポイント使用量 836,000円~ ・2年目以降336,000円 |
Site24x7 (ゾーホージャパン 株式会社) |
・全世界で13,000以上の有料プランユーザー数 ・ネットワーク以外にも幅広い監視対象 ・設定数に応じた柔軟なライセンス体系 |
・STARTER:2,800円/月 ・PRO:9,800円/月 ・CLASSIC:26,000円/月 ※無料プランあり |
LogicMonitor (SaaSpresto 株式会社) |
・高い評価とセキュリティ認証を持つ IT統合監視サービス ・設定済みの監視テンプレート ・充実のテクニカルサポート |
・2,970円/月 (デバイスあたり) ※オプション追加料金あり |
Mackerel (株式会社はてな) |
・初心者でもわかりやすいUI ・ホストごとで無駄のない料金設定 ・2週間のトライアルが可能 |
・スタンダード1,833円/月 (ホストあたり) ※2週間のトライアルあり ※無料プランあり |
OpManager (ゾーホージャパン 株式会社) |
・10,000以上の装置テンプレートを搭載 ・豊富な機能で監視機能を網羅 ・デバイス数に応じた明快でリーズナブルな料金体系 |
・年間ライセンス23.4万円~ ・通常ライセンス51.9万円~ |
Zabbix(Zabbix LLC)
画像引用:Zabbix
Zabbixのおすすめポイント
- 世界中でダウンロード30万以上
- 世界の有名企業が採用の安心感
- オープンソースの統合監視ソフトウェア
Zabbixは世界中で30万以上のダウンロードされているオープンソースの統合監視ソフトウェア。中国銀行やノルウェー・オスロ大学など世界の有名企業が採用する安心の監視ツールです。
ネットワーク機器のほかクラウドサービス、コンテナ、仮想環境まで監視が可能です。監視間隔を書き換える、あるいは高頻度監視のデータを制御することで、ネットワークの負荷を減らすことも可能。
多機能でありながら無料で導入・更新が可能なため、費用を抑えて導入したい企業におすすめです。
パトロールクラリス(株式会社コムスクエア)
画像引用:パトロールクラリス
パトロールクラリスのおすすめポイント
- プログラムのインストールとバージョンアップ不要
- ネットワーク以外にも幅広い監視対象
- 死活監視が無料で無制限
パトロールクラリスは、エージェントレス型の統合監視ツールです。
プログラムのインストール作業やバージョンアップなどのメンテナンスが不要で、導入・運用負担を抑えている点が特徴です。
監視対象は幅広く、ネットワーク以外にも、サーバー、クラウド、アプリケーション、Webサイトなどにも対応。
死活監視は無料で無制限、その他の監視機能も設定数に応じて購入できる柔軟なライセンス体系で、料金に無駄がない点も魅力です。
Site24x7(ゾーホージャパン株式会社)
画像引用:Site24×7
Site24x7のおすすめポイント
- 全世界で13,000以上の有料プランユーザー数
- ネットワーク以外にも幅広い監視対象
- 設定数に応じた柔軟なライセンス体系
Site24×7は、全世界の有料プランユーザー数13,000以上を誇るSaaS型監視ツール。スタートアップや中小企業から大企業まで幅広く導入されています。
ネットワーク以外にも、サーバー、クラウド、アプリケーション、Webサイトなど幅広い監視対象。
死活監視は無料で無制限。その他の監視機能も設定数に応じた柔軟なライセンス体系のため、料金の無駄がありません。10サーバーの監視で月額2,800円から導入可能です。
SaaSのため導入も簡単、クラウド環境も含め一元的な管理が可能な点も魅力です。
LogicMonitor(SaaSpresto株式会社)
画像引用:LogicMonitor
LogicMonitorのおすすめポイント
- 高い評価とセキュリティ認証を持つIT統合監視サービス
- 設定済みの監視テンプレート
- 充実のテクニカルサポート
LogicMonitorはエージェントレス型のIT統合監視サービス。
2,000件以上の導入実績があるほか、米国の大手ソフトウェアレビューサイト「G2」の「2022年ベストソフトウェア賞(ITインフラプロダクト部門)トップ50」に選出。情報セキュリティの国際規格の認証も取得している信頼性の高さが魅力です。
既存のシステムに追加する形で導入でき、2,000種類以上の設定済み監視テンプレートを活用できるため、導入負担を大幅に軽減できます。オンプレミスとクラウドのハイブリッド環境を一元監視でき、リモートで簡単に初期環境構築が可能。監視対象もあらゆるIT資産に対応します。
国内販売代理店「SaaSpresto」による日本語ドキュメントの提供やオンボーディング支援など、テクニカルサポートも充実。IT統合監視サービスに詳しい自社担当がいない企業でも安心して導入できます。
契約数50台以上で1台当たり月額2,970円から利用できる、リーズナブルな料金も魅力です。
Mackerel(株式会社はてな)
画像引用:Mackerel
Mackerelのおすすめポイント
- 初心者でもわかりやすいUI
- ホストごとで無駄のない料金設定
- 2週間のトライアルが可能
Mackerelは、導入の手軽なSaaS型サーバー監視サービス。
サーバーに監視エージェントをインストールするだけで手軽に導入が可能。監視対象の2階層分類や数値のグラフ化機能など、わかりやすいUIで初心者でも楽にサーバー管理ができる機能が搭載されています。
ユーザー数ごとではなく、ホスト(システムを構築する最小単位)ごとの料金設定のため、料金の無駄がありません。
2週間のトライアル期間はスタンダードプラン相当の機能が使用可能。期間後はフリープランへ移行しますが、トライアルで機能を見極めて有料プランで契約することも可能です。
Chatwork、Slack、Teamsなどさまざまなコミュニケーションツールに通知ができるため、通知を見逃さず安心です。
OpManager(ゾーホージャパン株式会社)
画像引用:OpManager
OpManagerのおすすめポイント
- 10,000以上の装置テンプレートを搭載
- 豊富な機能で監視機能を網羅
- デバイス数に応じた明快でリーズナブルな料金体
OpManagerは、多くの国内大手企業、官公庁で導入される監視サービス。「ITreview Grid Award2023 Winter ネットワーク管理部門」で「Leader」受賞の信頼感で安心です。
10,000以上の装置テンプレートを搭載、最短10分で監視開始できる簡単構築。管理画面もドラッグ&ドロップで簡単に操作が可能なため、専門の管理者を置かない企業にもおすすめです。
障害対応の迅速化に必要な監視機能を網羅した豊富な機能、幅広い監視対象も安心です。
デバイス数に応じた明瞭な料金体系で、50デバイス2ユーザーで年間23.4万円から導入できるます。
監視を有効に行うための補助ツール
特徴 |
費用 |
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AMF |
・障害の一次対応を行えるクラウドサービス ・フィルタ設定で対応すべきアラート数を削減可 ・オペレーター不要で障害の一次対応が可能な アクション機能 |
要問い合わせ ※下記の30日間 お試しキャンペーンあり 初期費用:0円 サービス料金:19,800円/月 |
Kompira AlertHub |
・監視アラート監視業務を自動化 ・要対応アラートのみ自動で エスカレーションなどのアクション実行 ・非エンジニアオペレーターでも フロー組み立て可能な機能あり |
・スタンダード: 55,000円/月 (月間アラート数1,000) ・スタンダードプラス: 143,000円/月 (月間アラート数5,000) |
ここでネットワーク監視ツールと併せて利用することで、より効率的な監視・障害対応をサポートするツールを2つ紹介します。
AMF(株式会社ビリーフワークス)
AMFのおすすめポイント
- 障害の一次対応を行うことができるクラウドサービス
- フィルタ設定で対応すべきアラート数が削減され、運用工数がを効率化可能
- オペレータ人員を必要とせずに、障害の一次対応が可能となるアクション機能あり
AMF(Alert Mail Filter)は、日々送られてくる大量のアラートメールの選別と障害の一次対応を自動化するクラウドサービス。
導入時は多くのテンプレートで通知方法の設定が可能のため、自社でのスクリプト記述は不要。導入時の工数削減が可能です。
フィルタ設定で対応すべきアラート数が削減されるため、不要なアラートが減り、運用工数とコストの削減に貢献します。24時間のオペレータ人員不要で、障害の一次対応が可能となる安心のアクション機能。人件費を抑えながらの運用が可能です。
Kompira AlertHub(株式会社フィックスポイント)
画像引用:Kompira AlertHub
Kompira AlertHubのおすすめポイント
- 監視アラート判断業務を自動化
- 対応が必要なアラートのみに自動で電話エスカレーション等のアクションを実行
- 非エンジニアのオペレーターでも簡単にフローを組み立てられる機能もあり
Kompira AlertHubは、監視ツールのアラート判断業務を自動化するサービスです。
クラウド、データセンター、オフィスネットワークからの監視アラートを自動でフィルター。その後は対応が必要なアラートのみ、システム担当者に自動で電話エスカレーションなどのアクションを実行。この作業を無人で行えるため、オペレーターを置く必要がありません。
導入時はプログラミングスキルを必要とせず、非エンジニアのオペレーターでも複雑なフローを簡単に組み立て可能。2022年提供開始の「ランブック」機能により、条件による処理の分岐や、外部サービスへのアクションのフローといった複雑な処理も、ノーコードで作成可能。設定のカスタマイズが容易になっています。
ネットワーク 監視について解説しました
今やネットワーク監視は、社内外でのネットワークを駆使する企業の事業を安定的に運営するために、必要不可欠となっています。
ネットワーク監視にはさまざまな監視対象や監視方法があります。監視ツールにも多様な種類や機能がありますが、それぞれ監視範囲が異なるため、確認が必要です。
監視ツールを導入する際には、自社に必要な要件と照らし合わせたうえで、費用対効果の見合うツールを選択することをおすすめします。今回の記事を参考に、ぜひ自社に最も効果的なネットワーク監視を実施してください。